株式会社YOAKE

エンジニアもデザイナーも、顧客視点で語りだす。職種の壁を越え、「T型人材の集う組織」へ変貌を遂げた挑戦

インタビューの動画もご視聴いただけますので、こちらからぜひご覧くださいませ。

 

組織内の“共通言語”を。組織全体の視座を変えたかった

津下本: 本日はありがとうございます。改めて、御社がグロースXを導入された背景にあった、組織的な課題感からお伺いできますか。

山田さん:はい。我々はマーケティングとは「課題解決」そのものだと考えています。そのためには、上流を担うメンバーだけでなく、社内にいるエンジニアやデザイナーもマーケティング思考を持ち、それぞれの専門性から顧客価値を考えられる状態が理想でした。

津下本: なるほど。まさに経営者として組織に浸透させたいメッセージですね。

山田さん:ええ。グロースXを導入して良かったのは、コンテンツがシンプルに見ていて勉強になることです。メンバーがそれを理解することで、例えば私や他のマーケターが言っていることの理解が少しずつできるようになる。それが、メンバー自身の成長実感や仕事の質の向上に繋がっていると感じます。

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インタビューに応じてくださった株式会社YOAKEの山田様。

 

「これ、あのお客様にも使える」。真っ先に動いたエンジニアに訪れた“視座の変化”

津下本: 実際に導入されてみて、特に手応えを感じたのはどのあたりでしたか?

山田さん: 実は、動画を最も熱心に閲覧してくれているのがエンジニアのメンバーだったんです。

津下本: そうなんですね!フロントのメンバーではなく。

山田さん:ええ。彼らがマーケティングの共通言語を持とうと能動的に学習してくれている。この状況を作れたこと自体が、非常に大きな価値だと感じています。

津下本: 私も技術者出身なので分かりますが、エンジニアがLTVのようなビジネス指標を立体的に理解できると、提案の質が格段に上がりますよね。それは本当に価値があります。

山田さん:まさにその通りです。実装の観点から「お客様の目的を達成するためには、こう実装すべきだ」という提案や、エンジニア同士で「この実装は、あのお客様にも価値を提供できるのでは?」といったビジネス感度の高い会話が能動的に生まれるようになりました。こうした組織は他にはなかなかないでしょうし、非常に心強いです。

能動的な学習から38件もの議論に山田さんが能動的と語るように、社内コミュニケーションツール上での議論は、38件もの返信がついていた。

 

若手リーダーの抜擢が生んだ“責任感”と“自律的な学び”の化学反応

津下本レポートを拝見すると、社内でのコミュニケーションも非常に活発ですが、何か仕掛けがあるのでしょうか?

山田さん:今回、学習を進めるワークグループのリーダーを、あえて普段マネジメントをしていない若手メンバーに任せてみたんです。

津下本:抜擢人事ですね!

山田さん:はい。すると、その若手メンバーが**「この流れを止めちゃダメだ」と強い責任感を持って**、どうすればグループがうまく機能するかを自律的に考えてくれるようになりました。周りのマネジメント層がそれをそっと後押しする、という良い化学反応が生まれています。

津下本:素晴らしいですね。その若手の方々に具体的な変化はありましたか?

山田さん:活発に発言するようになり、あるデザイナーは「お客様の打ち合わせに積極的に参加したい」と言い出すようになりました。顧客から一次情報を得て、それをデザインに活かしたい、というマインドチェンジです。これは経営者として本当に嬉しい変化ですね。

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若手メンバーのマインドチェンジに、思わず笑みがこぼれる山田さん。社員の成長を喜ぶ様子がうかがえる。

 

学びを実践へ。思考の癖づけが、日々の業務を変えていく

津下本:導入後の成果が、具体的なビジネスインパクトにも繋がっている感覚はありますか?

山田さん:はい、あります。あるメンバーは、お客様と会話する際の視座が格段に上がり、ライター兼ディレクターという立場ながら、セールスに近い動きでクロスセルの案件を獲得してくるようになりました。

津下本:おお、すごい!それ以外にも、例えば思考の変化のようなものは感じられますか?

山田さん:そうですね、「Who / What」について週に1回アウトプットするメンバーが出てくるなど、思考するための癖づけになったと感じます。また、デザイナーやエンジニアの思考力やエンゲージメントが上がり、具体と抽象を行き来できる能力が上がってきていることをすごく感じていて、そこは成果が出ているな、と。

自分ごと・自社ごと化されることで、日々の業務の質が変わっていっている様子自分ごと・自社ごと化されることで、日々の業務の質が変わっていっている様子。
社員の方も「YOAKE」(に置き換えると)とコメント

 

今後の展望とグロースXへの期待

津下本:最後に、YOAKE様が目指す今後の組織像と、我々への期待についてお聞かせください。

山田さん:最終的には、メンバーひとりひとりが自律して経営できる「ティール組織」を目指しています。そのためには、個々のスキルアップが不可欠です。自社での教育だけでなく、グロースXのような外部の新しい情報のインプットを増やしていきたい。そういう意味で、今後もお力添えいただければと思っています。

津下本:長く使っていけそうなサービスだと感じていただけていますか?

山田さん:はい。メンバーの成長支援は常に考えていくテーマですが、その中で、今のところ解約する理由は全くないですね。

津下本:大変嬉しいです。本日は貴重なお話をありがとうございました。

山田さん:ありがとうございました。