お客様に最適な価値をお届けするために、マーケティングの全体感を掴める知識の体得が必須だった
ーまずは貴社のサービスについて教えてください。
企業のDXプロジェクトの企画から実行フェーズにおいて、当社のデジタル人材が伴走しながら内製化支援を行うDX現場支援を提供しています。お客様先に常駐させていただいて、それぞれの現場でDX支援を行っており、当社ではDXプロジェクトを成功に導くためデジタルにより企業のビジネスや業務変革を実現できるデジタル人材の育成に注力しています。
私が所属する本部では、制作UI/UX領域で企業のWeb運用業務のコスト削減や顧客起点のUX・UI設計を支援しており、私のチームではサービス改善やサイト構築/改修、UXデザイン開発などを中心に担当しております。
私のチームは150名ほど、本部全体で250名ほどのメンバーが所属しており、その8割ほどがお客様先に常駐しています。単発ではなく長期にわたってご支援させていただくことが多く、数年単位で伴走しています。場合によっては、お客様先の人事異動が続くと、ご担当部署の方々よりも長く所属させていただくこともあり、情報連携の意味でも非常に重宝いただいています。
当社は、それぞれのメンバーが体得できる職種や得意領域を拡大するために、独自の人材育成の仕組みや制度、カリキュラムといった人材育成ノウハウを培ってきました。各メンバーの属人的なスキルに依存することなく、お客様に対して「誰が担当しても高いクオリティを提供できる」ことを目指しています。
ーマーケティング研修を導入しようと思われた背景を教えて下さい。
プロジェクトにアサインされるとお客様企業に合わせて動くため、一堂に会して研修を受けることなどは難しいのが現状です。社員が継続的に同じテーマでフットワーク軽く学び続けられるカリキュラムを模索していました。また日々担当させていただく業務以外にも広い視点でお客様にご提案できるよう、マーケティングを体系的に学習する必要性を感じていました。
弊社の育成体制をご説明しますと、新入社員のメンバーには、ビジネスモデルの理解やデジタル人材としての知識を身につける半年ほどの研修を設けています。その後チームに配属され、OJTを中心にそれぞれのお客様の業種特有のガイドラインやルールを学んでいきます。
ですので、実務の中で必要な知識は都度学習したりOJTで身に付くものの、その知識が単発になっているという潜在的な課題がありました。この課題を解決するため、チームでマーケティングスキルの底上げを目指し、グロースXを導入しました。
ーなぜグロースXを選ばれたのでしょうか?
すでに他のチームでグロースXを受講しており、マネジメント層からも受講者からも「実力がついた」と非常に好評でしたので、社内で勧めてもらって私のチームでも利用を決めました。
私が感じているグロースXの良いポイントは「マーケティングを網羅的に学べる」こと、「アプリを使ったeラーニングで1日10分のスキマ時間に場所を問わずに学習できる」こと、「実績のある講師陣が作った実績につながる安心感があるカリキュラムがある」という点です。
受講者の9割程がお客様先に常住しているメンバーですから、それぞれの状況に合わせてスキマ時間に学べることができました。会話形式でカジュアルに読み進められる点も、続けやすかったと感じています。私自身も2024年3月から受講し、スキマ時間や休日のちょっとした時間に勉強できました。
学習進捗はランキング形式で表示されますから、他のメンバーに刺激を与えるためにも、リーダー陣が率先して受講を推進しました。忙しいはずの上司の進捗が良いと、他のメンバーはサボれないですし、ゲーミフィケーションの要素もあるので楽しく競えるという面もあります。日常業務では離れていても、お互いを意識し合いながらみんなで学ぶ体験を実感しました。
学習する内容も、各領域で実績を出して活躍している方々の監修ですので、「これは合っているのか?」と裏を取る必要も無く、安心して学べました。お客様に向き合って、お客様のビジネスを成功させるために現場で支援することを強みにしている弊社だからこそ、成果に繋げられる実践的な知識を身につけられることは、とても大きなポイントだと感じています。
ーグロースXを導入して、どんな効果がありましたか?
弊社では、グロースXのマーケティング編とBtoB編という2つのコースを受講しています。2020年10月と2023年6月からお客様と一緒に顧客体験を磨いていくチームでマーケティング編を、2023年6月と2024年3月、10月から私のチームでBtoB編を受講しています。これまで、マーケティング編は600名、BtoB編は80名が受講しました。
これまで、受講するメンバーは挙手制で募っています。入社2年目の若手から40代半ばのベテランメンバーまで、幅広く受講しています。年代や経験も異なりますが、それぞれの立場だからこその気付きもあり、共通言語MTGなどでもお互いにリスペクトして議論できているようです。
部署間での共通言語が増えて、共通認識が持てるようになるだけでなく、マーケティングに関する理論・考え方を広い視点で学ぶことで、提案力が向上しました。その結果、お客様へ自信を持って高度な提案が行えるようになっています。
【メンバーズ様 共通言語MTGシート例】
先日ある若手メンバーがお客様からご提案を求められた際、お聞きした課題に対して「これは、お客様の本当の課題なのか? 実は、もっと深いお悩みを抱えておられるのでは…?」と感じ、より潜在的な課題を言語化してプレゼンしたんです。
するとお客様から「まさにその通りで、ここまで掘り下げて提案してくれるのなら、ぜひメンバーズさんにお願いしたい」と、当初の10倍以上の予算規模となるプロジェクトをお任せいただけることになりました。これは、グロースXで学習した「顧客理解」「顧客満足」を追求した結果です。
また、受講者からは「デジタルマーケティングだけでなく幅広いマーケティング知識を学べて良かった」という声や、「他部署とのコミュニケーションがとても円滑になった」といったポジティブなフィードバックが寄せられています。特にランキング形式で進捗状況が可視化されることで、若手社員のモチベーション向上にも寄与しているようです。
受講後のアンケート結果でも総合満足度が100%となっており、数値的にも受講者の充実度や今後の業務に活かせそうだ、という実感も持てているようです。
【グロースX 受講後のアンケート結果(2024年3月受講者分)】
他にも、グロースXを学習したメンバーが学んでいないメンバーと一緒に自発的にワークショップを行い、グロースXで身につけたフレームワークや知識を共有したり、教えながら知識を伝えたりする取り組みも現場で行っています。このワークショップでは、課題を分解してto doに落とし込んでいます。グロースXの共通言語MTGのような「知識を実践で活用する」ための行動が、自社内でも回り始めていることを感じます。
グロースXで学んだ知識を実践に活かして、お客様の課題をより深く理解し、解決に向けて貢献していく
ー他の方にグロースXをお勧めできる点をあげるとしたら、どういった点でしょうか?
アプリで片手でもサクサクと学習ができる点や、カリキュラムが会話形式で構成されているので直ぐに没入できる点は、特にお勧めです。ビジネス書のように固い文章ではないのでカジュアルに取り組めますし、重要な知識や考え方やフレームワークがしっかりと含まれています。学習する前の「心のハードル」がとても低く、気軽に、でもちゃんと学べる体系に仕上がっています。
グロースXで学習できる「マーケティングを実践するための下地となる知識」は、できるだけ早く身につけた方がいいと私は考えています。下地ができているメンバーは、即戦力として活躍できるスピード感が圧倒的に違いますよ。
マーケティングの経験が少ない方の中には、自信が持てない方も多いのではないでしょうか。わからないから、不安になるんです。それならしっかりと学べばいいですし、そういった環境を整えてチームを育成していくのは、マネジメントの責任だとも感じています。
ー貴社の今後の取り組みについて、教えてください。
学んだ知識をさらに実践に活かし、未受講のメンバーへの知識浸透を図るとともに、お客様の課題をより深く理解し、解決に向けて貢献していくことに注力していきたいと考えています。
具体的には、受講者同士で学んだ知識を共有し合ってお客様への提案活動に活かすことで、更なるビジネス成果の向上を図っていきたいです。アウトプットをしないとインプットの質は高まらないと考えているので、グロースXを受講した後も「いつ、どんなアウトプットをするのか」を意識するように伝えています。
また、新たなビジネス機会を見出すために、社内外でのコミュニケーション強化にも努めていきたいですね。
あるお客様から「メンバーズさんの一人に伝えておくと、翌日にはチームみんなが知っている。素早く情報共有されて、チームで一枚岩になってサポートしてくれている安心感がある」とご評価いただくことも多いです。知識が備わることで話の早いチームになり、その分コミュニケーションの質と頻度を高め、よりお客様に最適な価値をご提供し続けていきたいと思います。
ー今回は貴重なお話をありがとうございました!