【チームビルディング研修】組織内に共通言語が生まれるからこそ成果が出る、その理由と背景 - グロースX | マーケティング研修・営業・AI / DX人材育成サービス

チームビルディング研修とは?

チームビルディング研修は、職場やプロジェクトチームの成果を最大化するために欠かせない取り組みとして、多くの企業や組織で導入されています。

個々のメンバーが持つ多様なスキルや価値観を尊重しつつ、チームとしての一体感を高め、効率的なコミュニケーションや協働を促進することを目指します。具体的にどのような内容が構成されているのか、詳しく見ていきましょう。

 

目的と対象

チームビルディング研修の主な目的は、チーム内の信頼関係を築き、メンバー間のコミュニケーションを円滑にすることです。研修の対象は、新たに編成されたチームや、何かしらの課題を抱えるチーム、他にも高いパフォーマンスを目指す成熟したチームなど、さまざまな段階のチームが含まれます。

 

研修の形式と内容

研修は、大きく分けて「座学」か「実践」形式かのいずれかで行われることが一般的です。座学の場合、チームの心理的安全性や役割分担の理論などを学び、メンバー同士の理解を深めるための知識を共有します。実践の場合、一緒に何かを成し遂げるアウトドア活動や室内でのグループワークなどを通じて、実際に協力し合い、チーム力を高めていきます。

 

研修の期間と費用

研修の期間は、1日完結型の短期プログラムから、数カ月にわたる長期的なプランまでさまざまです。短期プログラムは、忙しいスケジュールの中でも導入しやすく、主に基本的なスキル向上を目的としています。一方、長期プランでは、定期的なフォローアップや進捗確認を行い、持続的な変化を促します。

費用は参加人数や内容に応じて異なり、1人あたり数万円程度のケースが一般的です。規模やニーズに応じてカスタマイズ可能なプランを提供している会社も多いです。

 

チームビルディング研修の効果

チームビルディング研修は、単なる「学ぶだけの場」ではなく、職場やプロジェクトチームの日常に変化をもたらす力を持っています。

メンバー間のコミュニケーションを活性化し、組織全体の一体感を高めるだけでなく、チームワークの重要性が浸透すれば、個々の行動や意識にポジティブな影響を与えることができます。具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。

 

コミュニケーションの活性化

チームビルディング研修の最大の効果の一つは、メンバー間のコミュニケーションが活発になることです。研修を通じて、日頃は気づきにくい相手の強みや価値観に気付き、理解することで、より円滑で建設的な会話が生まれるようになります。

また、研修で実施されるグループワークやロールプレイングでは、互いに意見を交換し合う機会が増えるため信頼関係も強化されます。

 

組織の一体感の向上

研修を通じて、メンバー全員が「We」すなわち、チームを「自分たちのチーム」と意識を重ねやすくなります。そうなると、目標に向けて協力するためのモチベーションを高めるだけでなく、チームの一員としての責任感や帰属意識を促進します。

こうした一体感が高まることで、相談をし易い雰囲気が生まれ、組織全体の風通しも良くなります。結果としてメンバー全員が主体的に行動し易い環境が整います。

 

チームワークの活性化

研修を通じて、チームワークが単なる「協力」ではなく、成果を最大化するための「戦略」だと痛感する機会が得られるでしょう。それぞれのメンバーが役割を認識し、自分の強みを活かしながら他者を支える重要性が浸透すれば、より効果的な協働が可能になります。チームワークの重要性の浸透が、研修後の日常業務における連携強化に直結します。

チームビルディング研修を通じて得られる「コミュニケーション活性化」「一体感向上」「チームワークの活性化」といった効果は、チーム内にとどまらず、組織全体のパフォーマンス向上や企業文化の形成にも寄与します。

組織連携

 

チームビルディング研修のプログラム例

デジタルツールやインタラクティブな手法を活用したチームビルディング研修は、リモートワークが広く浸透し、出社・退社時間の多様性が広がる昨今のビジネス環境に適しています。そこで、ランキング形式での学習進捗の可視化、進捗管理のダッシュボード、そして共通言語化を促すミーティングといったチームビルディングに繋がるサービスを提供しているグロースXのプログラム例を解説します。

 

スマホアプリを使ったグロースXの研修

デジタルツールを活用した研修では、ゲーム感覚でスキルを学び、一緒に研修を受けている仲間同士で積極的にコミュニケーションが取れる仕組みが人気です。
例えば、法人向けマーケティング人材育成サービス「グロースX」では、架空の商品を題材にターゲット設定やプロモーション計画を立てるワークショップを、誰もが参加できるリモート形式で行います。その結果、チーム内での役割分担や意思決定のプロセスを学べるだけでなく、部署・事業所を越えて参加しているなら横の繋がりも生まれます。

 

自分の意見を書き込める・他メンバーの意見を読める

eラーニングで学習した感想や、自分が関わっている業務における課題を、グロースXのスマホアプリ内に書き込めるだけでなく、その内容は一緒に受講しているメンバーに限って共有されます。その結果、「あのチームではこんなこと考えているんだな」「あの人の意見って参考になるな」と考えが浸透し、チーム間の理解を促進します。

アンケート

 

ランキング形式で学習進捗が表示される

グロースXでは、学習進捗をランキング形式で掲載する仕様を採用しています。自分の順位が表示されることで、参加者の競争心を刺激する効果が現れています。会社によっては、他のメンバーに刺激を与えるために、リーダー陣が率先して受講を推進するケースもあります。忙しいはずの上司の進捗が良いと、他のメンバーはサボれなくなります。それだけでなく「自分の進捗が遅れて申し訳ない」といった内省する声も現れています。

ランキング

 

共通言語を作るMTGで議論を進める

研修の一環として実施される「共通言語ミーティング」では、研修で学んだ内容を振り返るだけでなく、日常業務で飛び交っている具体的な言葉や行動指針を定義します。このプロセスを通じて、チーム内での認識のずれを解消し、よりスムーズなコミュニケーションが実現します。

MTG風景

 

チームビルディング研修の事例と効果

チームビルディング研修の成果は、多くの企業や組織で実証されています。本節では、実際のグロースX導入事例を通じて、どのようにして組織内の課題が解消され、成果に結びついたのかを具体的に解説します。

「コミュニケーションの活性化」「組織の一体感の向上」「チームワークの向上による成果」の3つの事例を見ながら、研修の効果を明らかにしていきます。

 

コミュニケーションが活性化した事例

 

―――グロースX導入後の変化を教えてもらえませんか。

小松さん:
共通言語ができたことは大きいですね。たとえばマーケティングの戦略を練るとき、「F2転換率(初回購入をした顧客のうちどれだけ2回目の購入に至ったのかを表す指標)」の知識を全員が持っていれば、「リピート率が大事だよね」と曖昧な言葉で話すことがなくなります。「F2転換率をいかに上げるか」という解像度の高さで話せるので、ディスカッションの中身が深くなりますね。

友原さん:
「チャプターの進捗どう?」「この問題難しかったよね」などの会話が増えて、マーケティングのことを自然と考えるきっかけになっていると思います。

 

―――これまでもマーケティングの全体像をなんとなく見ることができてきた社員さんたちが、共通言語を手に入れてコミュニケーションの活性化に繋がったのですね…。学習が実務にいきている実感はありますか?

小松さん:
共通言語ができることで、コミュニケーションの質が上がり、業務がスムーズに行えるようになりましたね。デジタルマーケティングの実務に携わるメンバーが利用しているので、学んだ知識をダイレクトに実践できています。

 

組織の一体感が高まった事例

 

―――グロースXを導入して、どんな効果がありましたか?

ワークショップでは、敢えて別々の部署のメンバーが混ざるようにグループを構成し、お互いの部門の考え方や方向性を身近に感じて理解してもらえるようにしました。部署が分かれていると、プロジェクトなどが無い限りはそこまで業務で絡むことはないのですが、ワークショップで交流できたことで新たな関係性が作られたようです。お客様へのご提案について部門をまたいで相談したり、商談に別の部署のメンバーに同行を依頼してチームでご提案をするケースが出てきています。

こういった変化と共に、学習をやり切った自信・達成感、部署を超えた人との繋がり、学んだことを実践して得た手応え、受講したメンバーにとって学習がとてもポジティブなものに転換したと感じます。部門ごとに競ったり、お互いに刺激を受けつつ与えつつ学習を進めたことで楽しくやり切れたようです。

 

チームワークの向上が組織の成果につながった事例

 

―――印象に残っている受講者の方がいれば、お話を聞かせてください。

1期生の中で目覚ましい変化を遂げている人をご紹介すると、執行役員に昇格した人がいます。彼は、いつも一番質問が多く、推奨書籍も読んでいますし、学びをアウトプットしながら、驚くべきスピードで習得していったので印象に残っています。執行役員になる人でも学びに対して最も貪欲であることが、サンフロンティアらしいなと思います。

彼は事業戦略発表会などでも代表して話す立場ですが、準備段階で、パートナーリレーションシップマネジメント(ビジネスパートナー間に良好で長期的な関係を構築するためのビジネス戦略手法のこと)について意見を求めてくれたので、何度かやり取りをしました。

そういった姿勢に、周囲の仲間も刺激を受けているようです。自分一人が進化するのではなくて、組織内で渦を起こす。役職や社歴・部署の違いなど関係なく、ポジティブな渦に周囲を巻き込んでいる様子が、私にも見えています。

 

チームビルディング研修の今後の展望

働き方の多様化が進み、特にリモートワークの普及に伴い、物理的な距離を超えたチームの連携が求められる時代になりました。さらに、個々の成長を支援しながら、チーム全体の課題解決につなげる研修のニーズも高まっています。

 

リモートワークとチームビルディング

リモートワークの普及により、チームメンバーが物理的に離れて働くことが増えました。2025年は「出社回帰」という言葉も聞くようになっていますが、コロナ前のような出社前提に戻ることは無いのでは、と言われています。

こうした状況下でのチームビルディング研修には、今までに無い、新しいアプローチが求められています。例えば、ZoomやMicrosoft Teamsに搭載した機能を利用したオンラインでのワークショップや、デジタルホワイトボードを活用したブレインストーミングセッションの利用実績が増えています。

また、バーチャル環境での信頼構築をテーマとした研修も注目されています。今後、リモートワークという制約があっても、チーム内の一体感を育むことが可能になる事例はますます増えていくのではないでしょうか。

テクノロジーの進化や働き方の変化に対応しながら、チームビルディング研修はこれからも進化し続けるはずです。リモート環境でも活用できるプログラムや、個人とチームの成長を両立させる取り組みを通じて、組織のパフォーマンス向上を力強く支える研修がますます求められる時代が到来しています。

 

マーケティング組織・人材育成ソリューション

マーケティング人材を育成し、業績を出す組織を作るために、「グロースX」ではスキルを体系立てて網羅的に学べるコンテンツを用意しました。

スマホアプリを使って、通勤時間や隙間時間に効率的に学習を続けることが可能。

チームみんなで同期学習を行うことで、共通言語が生まれ、一体感やチームワークを醸成することができます。