導入の背景
——まず、グロースXを導入した背景を教えてください。
松本様
会社・事業として直面していた課題は、若者のテレビ離れです。
年々テレビを見る人が少なくなっている中で、視聴者に求められる番組やサービスを提供する必要がありました。
これまで私たちは、「自分たちが面白いと思ったものを作る」という、どちらかというとプロダクトアウトの考え方が強かったように思います。
でも、これからはマーケットインの視点で、実際に視聴者が求める番組を作ったり、広告を出稿してくださるクライアントに対しても、「この番組はこれくらい視聴率が取れます。だからCMを流してください」ではなく、「御社の課題はこういうところです。その課題を解決するためには、弊社にはこういう番組があります」と提案できるようになる必要があります。
そのためには、マーケティング思考を身につけた方がいいだろうと考え、今回研修を導入しました。
——受講者の皆さんからは、どのような課題感が挙がっていましたか。
松本様
受講前に、「こういう課題があるから受講したい」という意見をもらっていたわけではありませんでした。
ただ、研修が終わった後に効果を確認すると、営業メンバーからは「これまではクライアントが話している言葉や思考プロセスがよく分かっていなかったけれど、この研修を受けて理解できるようになった」という声がありました。
振り返ると、そういうところが現場の課題だったんだろうなと思います。
國見様
それぞれの仕事に深く落とし込むというより、「マーケティングの共通言語を持ちたい」という意識がありました。
学習しながら、「普段自分たちがやっている仕事も、マーケティング用語に言い換えるとこういうことなんだ」と整理できるようになった感覚があります。
——学習を通じて、新たに見えてきた課題はありましたか。
松本様
マーケティングとは少し違う話になるかもしれませんが、「テレビという狭い世界にとらわれていた」ということに気づきました。
共通言語ミーティングでは、「今日はこういうテーマで話しましょう」とテーマが設定されます。
本来であればそのテーマに沿って話すべきなんですが、実際には自分たちのテレビ業界の話だけになってしまうことが多かったんです。
「あれ、マーケティングを学ぶ場なのに、テレビ局の話だけになっているな」と。
それだけ視野が狭くなっていたんだと気づけたことは、大きな学びでした。
導入の決め手
——数ある研修サービスの中で、グロースXを選んだ理由を教えてください。
松本様
まず、社内でマーケティングを体系立てて教育できる環境がまだ整っていなかったので、外部サービスを探しました。
その中で思ったのは、一日だけ研修を受けても、マーケティングの知識はなかなか身につかないということです。
できれば長い時間をかけて学べる方がいいと考えていました。
グロースXは、通勤時間などを使ってアプリで学習できて、さらに月に一回の共通言語ミーティングで、学んだ内容をアウトプットする機会があります。
インプットだけではなく、アウトプットできる場があることは非常にいいなと思いましたし、それが導入の決め手になりました。
導入時の苦労
——導入を進める中で、苦労したことはありましたか。
松本様
導入そのものに反発はありませんでした。
ただ、研修が始まってからは、アプリ学習の進捗が思うように進まなかったり、共通言語ミーティングの日程が合わず、10人中半分しか参加できない回があったりと、スケジュール調整には苦労しました。
——第二期では、新たに感じた課題はありましたか。
國見様
第二期は営業局のメンバーに限定して実施したので、第一期に比べるとスケジュール調整はしやすくなりました。
一方で、テレビ局の営業は少し特殊な立場でもあります。
CM枠を販売する仕事ではありますが、お客様のプロモーションの一部を担う仕事でもあるので、マーケティングの考え方をどう結びつけるかが難しい部分もありました。
アプリの中でも、Web広告やプロモーション事例が出てくると、自分たちの仕事にどう当てはめればいいのか、少しハードルを感じている受講者もいました。
その点では、貴社のカスタマーサクセス担当から「掃除機の事例はどうですか」「機能性インナーの事例はどうですか」と、自分たちの仕事から少し距離を置いた事例をご提案いただき、とても取り組みやすくなりました。
——導入を進める中で、苦労したことはありましたか。
國見様
第一期は、番組制作、営業、管理部門など、さまざまな部署のメンバーが参加していました。
部署によって働く時間や打ち合わせの時間帯も異なるため、日程調整には本当に苦労しました。
また、それぞれが抱えている課題も違うので、その認識をすり合わせることも難しかったです。
——学習を継続するために工夫したことはありますか。
松本様
貴社のカスタマーサクセス担当にご協力いただきながら、「現時点でここまで学習が進んでいる人がいます」といった情報を受講者へ共有していました。
進んでいる人を紹介することで、少し遅れている人にも刺激を与えられたと思います。
その結果、最後には皆さんがしっかり帳尻を合わせて学習を進めてくれました。

実際に使って感じたこと
——実際に利用してみて、特に良かった点を教えてください。
國見様
まず、スマートフォンで手軽に学習できる点は良かったです。
チャット形式で進んでいくので、普段使い慣れているUIということもあり、とても学習しやすかったです。
また、印象に残った内容をクリップして後から見返せる機能も便利でした。
情報量が多い中でも、自分が覚えておきたい内容を残して復習できたので、学習の定着にもつながったと思います。
——集合研修と比較して、学び方の違いは感じましたか。
國見様
一日かけて受講する研修は、終わった後の達成感はあります。
ただ、翌日には内容を思い出せないことも多いです。
その点、アプリで継続的に学ぶ方が、マーケティングについて考えている時間そのものが長くなるので、知識の定着という意味ではこちらの方が良いと感じました。
——事務局として支援を受ける中で、印象に残っていることはありますか。
松本様
私はアプリ自体は利用していませんでしたが、事務局ミーティングで毎回さまざまな提案をいただけたことが印象に残っています。
その提案があったからこそ、共通言語ミーティングもうまく進められたと思っています。
ファシリテーターとの相性は非常に重要だと思いますし、その点で貴社のカスタマーサクセス担当には本当に助けていただきました。

学習を通じて感じた変化
——学習を通じて、特に印象に残っている変化はありましたか。
國見様
何かを学ぶことで、視野が広がるんだということを強く感じました。
例えば以前は、「自社番組のライバルは同じ時間帯の他局番組」という固定観念がありました。
でも、ワークを通じて考えてみると、視聴者にとっては休息時間も競合ですし、家事をする時間も競合です。
そういう競合分析の考え方は、学んだからこそ気づけたことでした。
——部署を越えた変化もありましたか。
松本様
第一期ではいろいろな部署のメンバーが受講していました。
その中で、マーケティング戦略室の方が、制作局の方にアプローチして、一緒に番組分析を進める動きがありました。
「この番組らしさはどのコーナーなのか」「そこをもっと強化しよう」といった話ができるようになったと聞いています。
——組織全体では、どのような変化を感じましたか。
松本様
受講者同士で学習の進捗が見えることも、すごく良かったと思っています。
進んでいる人に刺激を受けながら学習できますし、共通言語ミーティング以外でも、職場でマーケティング用語を使ってみるような雰囲気が生まれました。
以前はテレビ局の中でマーケティング用語が飛び交うことはあまりありませんでしたが、受講後は自然とそういう言葉を使うようになりました。
國見様
第二期の営業メンバーも、社外のお客様に対してマーケティング用語を使って説明したり、お客様の話をより深く理解したりするきっかけになっていると思います。
グロースXをおすすめしたい企業
——どのような企業にグロースXをおすすめしたいですか。
松本様
強い製品やサービスを持っていて、これまでプロダクトアウトで成長してきた企業には、新たな発見があるサービスだと思います。
マーケットインの視点を持つきっかけとして、とても有効ではないでしょうか。
國見様
営業など、社外のお客様へ提案する部署には特におすすめしたいです。
共通言語を持っていないと、お客様の課題を正しく理解したり、的確な提案をしたりすることは難しいと思います。
また、私たちの会社では、営業も制作も経験や勘に頼って仕事を進める場面が少なくありませんでした。
でも、マーケティングを学ぶことで、「これまで経験でやっていたことは、マーケティングでいうとこういう考え方だったんだ」と整理できるようになりました。
マーケティングという概念を知ることで、自分の仕事に自信を持てるようになり、さらに伸ばしていこうという意識につながった人も多かったと感じています。
マーケティングの考え方や用語がまだ社内に浸透していない企業には、とてもおすすめできると思います。

今後の展望
——グロースXでの学習を通じて、今後どのようにマーケティング人材を広げていきたいと考えていますか。
松本様
現時点では、次にどの部署へ導入するかといった具体的な計画はありません。
ただ、入社2年目の社員を対象に、階層別研修の一環としてマーケティング研修を実施する予定があります。
若いうちからマーケティングに触れてもらい、将来的にはマーケティングに興味を持った人材が、自ら学習していくような土壌を築いていければと思っています。
——マーケティングの考え方が社内に浸透することで、どのような変化を期待していますか。
松本様
共通言語ができて、共通の思考プロセスを持てるようになれば、意思決定も早くなりますし、無駄な動きも少なくなると思っています。
最短で、効果的かつ効率的に成果を出せる組織に近づいていけるのではないかと考えています。
——特に変化が大きかった職種や部署はありましたか。
松本様
営業のメンバーは特に効果が大きかったと思います。
クライアントが話している内容を理解できるようになり、相手の思考や行動を意識した提案ができるようになったという話を聞いています。
第一期で受講した営業メンバーには、特に良い変化があったと感じています。第二期については受講を終えたばかりなので、これから効果を見ていきたいと思っています。
——今回は貴重なお話をありがとうございました!
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