「自由と責任」の組織文化のもと、一人ひとりの成長を後押し
――「自由と責任」に基づいた組織づくりという観点から、権限委譲の他に意識されてきたことはありますか?
間山さん:自律的なキャリア形成のため、様々なポジションに手を上げられる環境を提供しています。異動の希望、キャリア、モチベーションについてなど、社内アンケートも積極的に行っていますね。
私が入社した頃は、社員数も100名ほどでしたし、「この会社の可能性にかけて」入社する人がほとんどでした。しかし最近のアンケートを見ていると、組織や事業が拡大したことで、「機会を求めて」入社される方の比率が少しずつ増えていると感じています。
ただ「当社の社員は皆よく勉強する」ことは、昔から変わらないですね。良いことか悪いことかは別にして、代表の岩槻が一番勉強していると思います。
――創業以来、成長を続けていらっしゃいますが、人材育成に関する課題はありますか?
永井さん:これまでも様々な人材育成施策を実施してきましたが、それらの施策が線ではなく点になっていることが課題でした。そこで、昨年度から「レバレジーズグループとしてどのような人材を育成していくべきか」という上段の部分から考え直し、育成体系のブラッシュアップをしました。
ブラッシュアップしたポイントは主に3点あります。1点目は、新卒を含む若手の成長をフォローし、強化することです。これは、若手が多い当社にとって、彼らの成長が企業の成長をより加速させる一因になると考えているためです。今までも力をいれていた部分ではありますが、より強化していきます。
2点目は、新任リーダーの育成です。当社では社会人2、3年目など、経験が少ない中で管理職になる社員がとても多いです。マネジメントは経験から学ぶことが多いのは事実ですが、経験の質を高め成長スピードを早めるために、具体的なスキルセットやマインドセットを新任リーダーの段階で手厚くフォローします。
3点目は、その更に上の上級役職者にもきちんと成長の機会を提供していくことです。上級管理職になると、一人ひとりの課題感が職種や立場によって大きく異なってくるため、サーベイ等で課題を明確にし、個々に合った機会を提供できるように整えていきます。