マーケティング領域において全社員がもつべき共通スキル・共通言語をインプットしていく
―― 今回の結果を踏まえて、今後のマーケティング学習についてはどのようにお考えですか。
國分さん:今回の結果には満足していますが、一方で実務に活用できなかった受講者が38%いますので、その理由を深掘りしたいですね。
担当業務的にマーケティングが直結しなかった、実践する機会や環境の調整に課題があったとの声も聞いていますので、次回は、より実践に繋げられる環境作りにも挑戦していきたいです。
桜井さん:そうですね。実際に学んだことが業務に直結している人は良いのですが、そうではない人はすぐに忘れてしまうと思うんですね。
ですので今後は、実務との接続であったり、より多くの人に学んでもらうことで、より広くマーケティングの共通言語を形成するような展開であったりが必要になってくるかなと思います。
―― 最後に、今後の組織作りや人材育成のチャレンジについて、お聞かせください。
桜井さん:今後、社内にプロフェッショナルなスキルをもった人材を育てていく…ということは組織の大きな柱であり方針です。マーケティングに限らず、様々な職種でプロ人材を育てていく。新しい領域で事業を展開していくために、専門知識をもった人材を増やしていくということですね。
またそれに加えて、マーケティング領域において全社員がもつべき共通スキル・共通言語をインプットしていく必要があると考えています。
例えば現状、業務における社内の共通言語が定まっておらず、各サービスが手探りで仕事を進めている…といった課題があります。こうした課題に対しては、対象者を限定して専門性を磨くだけではなく、裾野を広げて幅広く、全員にベースとなるスキルをインプットする必要があると考えていて。
一定の共通言語ができて、みんなが当たり前に「マーケティングとはこういうことだ」という理解をした上で、それぞれにカスタマイズしていくことが重要です。
現状は、共通言語がなくバラバラな状態から脱する、最初の一歩を踏み出せたところだと思っています。今後は、マーケティングの中でも全員が知るべき知識をより多くの人が学べるように、機会を整えていきたいですね。
―― 桜井さん、國分さん、ありがとうございました!