「主人公としての成功体験を渡したい」
子持ちCEO津下本の”パパ視点の社会貢献”を聞いたら「皆この考えなら世界は平和なのに…」と胸がアツくなった

2021-06-24
※2021年7月、株式会社グロースXに社名変更しました。
「Co-Learning(コラーニング)」は、スマートフォンアプリの名称として継続して使用いたします。

弊社CEO津下本耕太郎へのインタビュー企画。

10以上の事業を立ち上げ、取締役として株式上場も経験した”ゼロイチジャンキー”の津下本に創業の経緯や事業にかける想いを聞きました。

対談者プロフィール

津下本耕太郎

津下本 耕太郎
代表取締役社長

山田一雅

山田 一雅

総工費2万円の”日本一簡素な社長室”

これが弊社の社長室です

――入社してきて、まずこのブースにびっくりしました。

日本一簡素な社長室かもね(笑)でも高級ベニヤに社長室のプレートもついてて、ブースの上には段ボールの荷物も置けるという収納力つき(笑)

インスタグラマー御用達(?)の照明で顔がキレイに見える
輝く「社長室」のプレート

これがなんと2万円以下で出来てしまったという奇跡。こんなTV会議用照明(円形のライト)もついてるんだよ!すごくない?

――絶対、防音も換気も悪いじゃないですか(笑)

間違いない(笑)1時間いると息苦しくなるし暑いよね。仕方ないので泣く泣く2000円を追加投資して、扇風機を導入した。でも慣れると快適だよ。

――慣れなくていいです(笑)もっとお金かけてくださいよ。

ケチった(笑)

そもそもなんで作ったかというと、キッカケはコロナで。コロナ禍に入ってしばらくして、久々に出社したいと思ったんだけど、行けなくなっちゃってたんだよね。僕毎日7,8件は社内外とミーティングがあるから、デスクで喋り通しだとみんなに迷惑で申し訳なくて。それでフォンブース(電話等用の小さな個室)を探したんだけど、どれも設置費とか含めて数十万とか結構いい値段するので断念して。

――申し訳なさ、僕もオフィスでMTGしてるときに感じました。まあ僕数日しかオフィス行った事無いですが(笑)(完全リモート勤務)

資金調達してさ、真っ赤なのにめっちゃ贅沢なお金の使い方するベンチャー多いじゃん。ピカピカのオフィス構えたりしてめっちゃ羨ましいなーと思いつつ、うちの会社は調達も借金もほぼせずに切り詰めてキャッシュを回してきた。それにいつまでコロナ禍が続くか分からないから、一貫性は頑張って守ろうと思ってね。

まあ、とはいえ、このブースは極端だけどね(笑)でも今じゃこのブース、社員で取り合いになってたりするし、我ながらROIの良い判断したと思うわ(笑)

――たしかに社長室人気で取り合いですもんね。

「常識は捨ててなんぼ」と語る津下本の弊社創業経緯はやっぱりぶっ飛んでた

――・・・って、社長室だけで話終わりそう(笑)本題に入りますよ!弊社創業の経緯を教えてください。

僕は西井さん(弊社CMO。弊社の母体となった株式会社シンクロの代表取締役)と10年来の仲で、結婚披露宴にも来てもらったぐらい関係が近かったので「そろそろ一緒に仕事でもすっか」みたいな自然な感じだった。自分がライフエンディング系の事業で起業して、POC(概念実証。ビジネスの実現可能性の検証)でしっくりこなくなってたときに、ちょうど熊本の天草を一緒に旅行して。その時に(西井が)「マーケティング周りの人材教育ができてないのって業界課題だよね」っていう、ちょうどいい球なげてきたんだよね。

僕も、これまでのキャリアでも、いろんなチームを率いたけど、あんまり育成みたいなことやれなかったので、忘れものを取りに行けるような気持ちになって。

マーケティング界隈で教育を十分にやれてる会社って少ない。社会にとってまだまだ必要で、自分がそこをやれたら、まためっちゃ景色が変わりそうだなと思って。

即答で「僕が業務委託でとりあえず立ち上げますよ」って答えて、とりあえず旅が終わった翌日に出社して、要件をダーっと整理して、みたいなスピード感だった。1ヶ月ちょっと後には、アプリのプロトタイプが動いてた(笑)

――1ヶ月後にプロトタイプ…ものすごいスピード感ですね。そんな津下本さんが大切にしている仕事観が知りたいです。

弊社のVisionは”Co-Growth”(一緒に成長する)。

”Your Growth is Our Growth”の精神で、自分、同僚、会社、社会、すべてが共鳴しながら成長してる生態系を構築したい。顧客や社会の成長に自分の成長のベクトルが合っていれば、無いモチベーションを無理に振り絞ることなんて必要ないし、めっちゃ自然に成長できるんじゃないかってこと。だから努力するべきは、事業が社会の役に立つ事。そして、そういうことしたいメンバーが、思いっきり顧客にgiveできる環境を創る事。顧客に向き合ってるのが一番楽しいので。

あと、Unlearn(習慣や先入観などを捨て去る事)。常識は捨ててなんぼ。何事も経験とかルールで安易に固めず、疑って、捨てて、作り直した方がいいなと、最近は毎日実感してる。

得意な事作って、その得意貯金を切り崩す、みたいな仕事生活だと限界が来やすいんじゃないかな。VUCAな時代(先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)だし。

――Unlearn、僕も好きな言葉です。

現メンバーは「人生でベストチーム」で「僕がUncomfortな状態」

――そういえば、津下本さんと木下さん(弊社カスタマーサクセス兼マーケティング担当 執行役員)はアライドアーキテクツ社時代の元同僚ですが、木下さんとはどんな関係性で、当時どんな印象でしたか?

上場した後ぐらいに、事業側の管掌役員やってた時に新卒で入ってきた。接点無かったし、新卒たくさん受け入れてたからあんまり印象ない。だけど、ちょっとKYなやつなイメージだったかな(笑)

――KYは意外(笑)木下さんすごく丁寧で気を遣う方なので(あ、どうでもいい情報ですが、私山田のイニシャルはKYですw)。でも弊社で採用するって決めたのは、木下さんが仕事ができる事を知ってたからなんですよね?

そうそう、SNS広告を年間で何十億も回す収益部門を統括してたって噂に聞いてたので、めっちゃすげーなと。ちょうど転職した会社を出ようとしてるタイミングにやりとりすることがあって、誘ったら何日か後に入社してきた(笑)

みんなフットワーク軽いな、この会社。この縁がなかったら今の成長角度はない。ほんとラッキーだよね。

――フットワーク軽すぎます(笑)ほかにも色々エピソードがありそうですし、木下さんから見た津下本さんの印象も聞いてみたいので、今度ぜひ対談の場を設けさせてください。弊社のほかのメンバーは、津下本さんから見てどんな印象ですか?一人一言ずつコメントお願いします。

これは一言にするの大変だな。雑にも紹介できないし(笑)

でも、人数は多くないけど、ほんとに個性の強いメンツ集まったよね。能力も激しく高いし。僕の人生で中の人として携わってきた中で、ベストチームかな。

 

140カ国旅行者、トップマーケターで、パラレルキャリアの象徴みたいな世にも面白いチャレンジジャンキーがいる。

教育道数十年、マーケティング数十年のこの事業やるの運命だったようなプロレスおやじがいる。

マーケティング業界を10年来ずっと俯瞰でみてきた編集者は頼もしい。

会社がテンション落ちてるやいなや、突然zoomでオールナイトニッポンやってテンション上げてくれるDJに心救われてる。

広告何十億もマネジメントした運用のプロ経験もつメンバーもいる。

アフリカで何年も起業してた、ひたすら明るい営業の神みたいなやついる。

フリーランスの自立支援を思い持ってずっとやってきた成長株もいる。

フィリピンにいるのに、距離なんて全く感じさせず、今、会社に必要なものが何かを常に察知して、埋めてくれるスーパーウーマンがいる。

IPO何回も経験してて、財務監査を完璧に回してくれるプロもいる。

 

強みが全然かぶってないw

みんな個性が立ってるし、背骨がしっかりしてる。だからリモートが多くても、絆も強いし、めっちゃうまくいってるよね。これからもどんどん個性に彩りを加えていきたいなと。

ジョブ型もうまくいってて、業務委託で人格が良くて個性派揃いの何十人ものプロをパートナーとして巻き込めてる。社員とパートナーの垣根がいい意味で低い。飲み会とか自然に参加してもらえるしね。こうして挙げていくと、なんかいいチームだな。。。

株主も最強。本当に良い方々に応援してもらえてると思ってる。西井さんも、西口さんも、田岡さんも、山口さんも、人格も本当に尊敬できるし、経験、実績は最強。

ボードチームは、会社を設立するにあたって、僕がUncomfortな状態つくれたらいいなと思ってた。いま実際、経営報告の会とか完全にUncomfortだもんね。僕がドヤ顔でアイデア披露すると、斜め2枚上ぐらいからの案がバンバン飛んできて、「うわー、そこ気づかなかった、くそー」ってなることばっかりだし(笑)

コラーニング代表の津下本・CMO西井

――自社の事ながら、改めて見るとすごいメンバーですね(笑)津下本さんはそんな弊社の良い所と、改善が必要な所ってどこだと思いますか?

良い所は「素直、楽しむ、オープン、自分ごと化、貢献、自立」かな。人間がとにかくいいよね。組織にも人格みたいなものがあるけど、人格が良い。凛とした人格でいたいと、潜在的にきっとみんなが思ってるところ。

そして、チャレンジをみんなが楽しんでる。大変な事もあるかも知れないけど、口笛吹きつつその景色を楽しむようなテンションで前進させたいと思ってるところ。

まあ、僕の勘違いだったりするかもだけど、どうかそう思わせてください(笑)

会社ってのは、現在値を磨くのも重要だけど、目標自体をみんなで磨いて成長させる事が本当に重要。それができていると良いなと思うけど、なんとなく、やれてる感じがするのがいいよね。

あと、会社の効率を落とす「形式的なマネジメント」や「モチベーション上げ」みたいな事の比率が少ない自然型(じねんがた。仏教用語で「おのずから」「ひとりでに」の意)のチームなのがいい。管理なんて誰もされたくないと思うし。

うちの会社にとって、一定以上の管理を必要とさせたり、性悪説の組織運営をしなきゃいけなくなるようなことが一番罪かな。そのために信頼を貯金してって欲しい。

改善が必要な所、というか、みんなに絶対に渡したいと思ってるのは「成功体験」かな。社会に役に立つ事業を歯車じゃなく「主人公」として作ったっていう再現性のある経験。それを経験すると一気に景色って変わるし、みんなの人生の可能性がめっちゃ開く。なので「社会人教育」っていう社会を変えられるようなフィールドで、可能性に蓋をしないことがいかに重要かを一緒に学びたいなと思ってる。

――自然型のチーム、最高ですね。そうなると、弊社に合う人ってどんな人でしょう?

(弊社の)Missionを「自己肯定感のある社会をつくる」にしたように、皆が自信を持つきっかけに溢れた優しい社会を作りたい。なので、人格のいい人や、社会に貢献したいという気持ちが強い人は合うと思う。あと変化を楽しめる人、チャレンジが好きな人、常識を壊せる人、セルフマネジメントができる人かな。

ちょっと変な会社なので、変な環境好きな人の方がいいかも(笑)

あ、あと迷惑をかけられて喜べる人。自戒も込めて。コロナで「私も我慢してるんだから、お前も我慢しろ」ってマインドの人がすごく多いんだなと思ったけど、そんな息苦しい会社や社会は嫌。

人を変えたいなら、めっちゃ頑張って、与えることで変える。見返りを求め過ぎたり他人を変えたりしようとし過ぎず、自分のためにgiveし続けられるような推進体をつくれたらと思ってる。なので、そういう同僚の愚痴とか言わないポジティブな人がいい。

あと昔、尊敬している人に「会社の状態は傘立てを見ればすぐに分かる」って言われてハッとしたことがあるんだけど、そういう誰の仕事でもないけど皆にとって必要なボールをスッと拾う人が自然と出る会社人格を作りたいなと。

あ、あと自分の頭で考える覚悟のある人。(業務上の)正解は顧客や原理原則が決めることなので、答えを上長に考えてもらうようなスタンスは禁止してて、そこの思考を求めるようにしてるので。

――主人公としての成功体験は、弊社メンバーの自己肯定感が爆上がりしそうですね。変な環境好きな人ってありますが、僕はけっこう良い環境だなって思っちゃってます(笑)

自己肯定感を上げるには「一歩一歩前に進んでる自分を褒める」子を持つ父として津下本が考える社会貢献とは?

――「自己肯定感のある社会をつくる」に関連して質問です。津下本さんは自分に自信が無かった時代ってありますか?

うーん、そんなに自信なくしたことない気がする(笑)行きたいところに就職できなかった時も、大学落ちた時も「やべーサボりすぎてしまった」って自己嫌悪って感じだった気がするし。

――え、すごすぎです(笑)

あ、でも前職の役員退任して一人になった時に無くしたような気がする。部下もいなくなって社会的な地位もなくなったので、自信喪失というより喪失感って感じだったと思うけど。日々の生活の中で思考の大半を割いてたことがなくなったので、なんか心に穴が空いたような感じだった。悔しくて納得できないこともたくさんあって、しばらく病院通いするぐらい心を病んだんだよね。

だけど、その時に気付いたのが「自分はたまたまリーダーって役割をやってただけ」で、今後は一人でやることもあれば、誰かをサポートする側になる事もあるって事。相対的な何かで自分を評価して得た”失いやすい自信”を持つより、毎日一歩一歩前に進んでる自分を褒める方が気持ちが楽だなと。

Missionに「自己肯定感」って言葉を入れさせてもらったのもこれが理由で。

人生のパフォーマンスって、自分が自分を信じてて、「これでいいよ」「このやり方でいいよ」って自分に声を掛けてるような状態の方が高いなと思ったから。今って、自信なくしたりすることが多い社会じゃん。でもなんとなく自己投資できてない人も多い。教育にはそこを変えられるポテンシャルがめちゃくちゃあると思うんだよね。

――ミッションの言葉の裏にはそうした原体験があったんですね。僕も自己肯定感はめちゃ重要だと思ってます。津下本さんはモーレツ仕事人間のイメージが強かったですが、そういう経験があったから、メンバーのちょっとした変化にも気付くんだなと納得しました。

 

――ここまで読んだ読者の方は、津下本さんって仕事大好きってイメージ持ってるかもですけど、津下本さん遊びも大好きじゃないですか。お酒もよく飲みますし(笑)旅行もお好きでFacebookの写真もアラブ系のターバン巻いてる風ですし(笑)休日とかどうやって過ごす事が多いですか?趣味とか。

趣味はなんだろ、結構雑食な上に、子どもが生まれてからはなかなかまとまった時間が取れてないけど(笑)、やっぱり自分の知らないものを見にいく事と、人に会うことかな。その象徴的なのが旅。

ちなみにFacebookのプロフィール画像は、20年前ぐらいの写真。

ターバン津下本
ターバン津下本

これ、みんなターバンって言うんだけど、シリアの布ね。間違ってターバン巻きみたいな感じしちゃったんだけど(笑)

大学時代に旅行の途中で撮った写真。トルコからシリア、イスラエルとか回ってエジプトに抜けた旅だった。イラク戦争が終わって1ヶ月後位の時期だったんだけど、シリアの空気は本当に穏やかで、人はみんな優しくて。

そんな美しい大好きな国なので、あの国に大変なことがあった事もあって、なんとなくずっとこのアイコンにして思いを馳せておきたいと思ってる。

まあ単に、この写真のインパクトを超える写真が見つかってないだけだけど(笑)

――お子さんzoomしててもよく登場しますもんね(笑)あとシリア布だったんですね。僕は津下本さんと逆で、卒業旅行でエジプトからイスラエルやシリア通ってトルコへ行きましたが、シリアは本当に素敵な場所なので、今の状況が本当に悲しいです。

商談中の社長の肩に子どもの足が・・・

――津下本さんって、上場経験もあるし今は社長で事業立ち上げもしまくってて、色々やって形にしてきたと思うんですけど、いまの仕事上の目標とか人生の目標ってなんですか?

事業立ち上げ10以上やってきて、心の底からそれが好きなので、今後もずっとやりたい。(立ち上げた事業のうち)いくつかは大きく成長して株式上場したりもしたから、社会に届く(価値の)総量が大きくなっていく喜びも知ってるし。他のフェーズも楽しいけど、やっぱり”ゼロイチジャンキー”。
だから、キャリアはシリアルアントレプレナー的な感じなのかも知れないし、この会社を細胞分裂が常に起き続けてるような会社にすることかも知れない。形にこだわりはないけど、まあ、常に喜んでもらいたい、驚かせたい、誰かを想ってワクワクしていたいってことなんだと思う。

あと、前の会社を退任した頃から社会に貢献したい思いがどんどん強まってるので、社会性のある事へのチャレンジを増やしたい。困ってる人を助けたいし、困ってる人を助けてる人を支えたい。今の人類のやり方だと地球は痛む。人の心もこれまでの価値観だと通用しない岐路だし。

それに息子の顔見ると、持続可能な社会にしないとまずいなって、本当に切羽詰まった気持ちになる。日本も世界も課題だらけなので、ちゃんと寄与して世界を変えたい。

――津下本さんがいつもワクワクしながら仕事してるの伝わってきてます。最後に、この記事をご覧の方に一言お願いします。

ということで、仲間募集してます!

営業も、コンテンツ編集も、顧客ととことん向き合えるカスタマーサクセスも、開発も、管理部も、何もかも必要。

(今の弊社にジョインする事自体が)プラチナチケットだと自負してるので、是非コンタクトください!

――津下本さん、ありがとうございました!

 

津下本の言葉の通り、現在弊社では正社員・業務委託など、さまざまな立場・ポジションでジョインしてくださる方を募集しています。

「この社長面白そう!」

「この会社自分に合ってそう!」

「旅が好き!」

「自由に仕事したい!」

と少しでもお感じの方は、お気軽にご連絡ください◎

(津下本との面談、けっこう面白いですよw)

       

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