デジタルの効率が一気に良くなった
―― 社内のマーケティング学習や、人材育成に取り組もうと思ったきっかけを教えてください。
私のチーム内では標準的な会話・知識がバラバラで、共通言語がありませんでした。企画・販促・プロモーションの経験者はいるものの、営業系や管理系と各部門からの転属で集まったメンバー。メーカーによくある事情も、大いに関係していると思います。
デジタルシフトやD2Cといった時代の動きに対して「なぜそのサービス(会社)が売れているのか」、他のメンバーに説明できないこともありました。これも言葉を知らない、共通言語がないことが原因だと思います。
そこで、全員の知識のベースを整え、共通言語が生まれる環境を作ろうと思いました。2021年にマーケティング関連書籍をピックアップ、全員で読んでレポートを書いてもらう「読書会」を月1回ペースで開催しました。
それ自体は手ごたえがあったのですが、マーケティングのベーシックな部分、特にデジタルに関する知識を教えるところまでには至りませんでした。この課題解決に最適なサービスはないか探していたところ、「グロースX マーケティング」に出会いました。
―― 「グロースX マーケティング」を導入しようと思った決め手はどこにありましたか?
信頼できるマーケティングの重鎮たちが、プロダクトに関わっているという点は大きなポイントでしたね。「コンテンツを提供して終わり」ではなく、月1回のフォローアップがある点も、リアルな接点を大切にする弊社の考え方にマッチしていると思いました。
フォローアップでは、グロースX社がファシリテーターとして参加してくれることも大きな後押しになりました。この価格で、ここまで工数を割いてサービスを提供してくれるという点に大きな価値を感じましたね。
―― 実際に導入した効果はいかがでしたか?
「デジタル×マーケティング」「どうやったら売上を伸ばせるか」というキーワードへの理解が、非常に進んだと思います。
これまで私たちはCPA、コンバージョン、広告に対するコスト計算などの知見がありませんでした。しかし2022年、ECサイトの運用をスタートするのに合わせて、トライアルでダイレクトマーケティングに携わり始めたのです。ここで初めて、社内でアクセスやF2転換、LTVといったキーワードに触れる機会が生まれました。
こうしたキーワードに対して、正確なアクセス解析のためのパラメータ入力を模索したり、販売手法を試行錯誤したりというアクションを当たり前のように取ることができました。「グロースX マーケティング」による学習の大きな成果だと感じています。
―― 学んだことを、そのまま業務に生かすことができたのですね。
おかげで、昨年立てていたチームの売上目標を達成できました。実は10月段階で、目標の進捗度は8割程度だったのです。達成は難しいかもしれないムードの中、あるメンバーが最後まで方法を模索し、最終日の前日になんとか達成できました。
「グロースX マーケティング」のカリキュラムには、「LPや広告のクリエイティブについてABテストをする」というものがあります。ここでの内容を実践したところ、2022年上半期から下半期にかけて、CPAを約3割削減できました。
具体的には、ABテストを元に協力会社と広告クリエイティブの最適化を図りました。それに加え、申し込み画面やトライアル販売の会員登録のメール動線など、設計上の穴を見直していきました。
―― 実際に「グロースX マーケティング」を受講した方は、どんな感想をお持ちなのでしょうか?
「デジタルへの弱みを自覚していたものの、座学では理解しきれなかった。講座で実践的に学べたおかげで、外部の協力会社と会話ができるようになりました」という声は、多く寄せられています。
協力会社の提案内容を理解し、違和感を覚えたら疑問を投げかける。これは、事業会社が身につけるべきリテラシーだと思います。身について初めて、協力会社と健全な関係を築ける。その土台ができつつあるなと感じています。