グロースX AI・DX人材を導入したきっかけ
――ここからは「グロースX AI・DX人材」導入の経緯について伺います。導入前、どのような課題があったのでしょうか?
北出さん:社内研修の運営コストが、大きな負担になっていました。弊社は「トラのアナAIアカデミー」というデータ・AIを活用した現場の課題解決、企画立案に長けた人材育成のプロジェクトを実施しています。
こちらは昨年まで私が担当していたのですが、コロナ禍の影響でリモート環境になったとはいえ講師の手配、会場のセッティング、研修運営など大きな負担になっていました。
受講側としても、日々の業務に従事する中で1~2時間、場合によっては半日を潰して参加することとなり、気軽に受けられない部分がありました。社内ですそ野を広げていこうにも、運営側・受講側双方にハードルがありました。
――研修のハードルを下げたい、というニーズがあったのですね。
北出さん:そうです。「より多くの人数に受講してもらい、かつ双方の負荷を下げる方法はないか」と模索しているときに、グロースXを知りました。
内容を拝見し、「このやり方なら、当社の課題を解決できるのでは」と思いました。弊社で教えている基礎知識部分をさらにレベルアップしたものをわかりやすく提供しており、受講者の反応も上々。画面上で対話型の投げかけがされるUIで、「親しみを持てた」「楽しく学べた」という感想が多かったです。
まだまだ学習の途中ではありますが、現時点では目論見通りに進んでいると考えています。
――「すそ野を広げていく」というお話がありましたが、当初はどのくらいの方を対象にしていたのでしょうか?
北出さん:昨年まで、研修の対象者はDEC部門から50人程度でした。ただ、今年はグロースXを導入することで200人前後になりましたので、単純に4倍以上に増えています。
また、参加者の質が変わったことも大きいですね。アプリ形式になったことで、第一線で動いている営業やマネジメント層が参加できるようになりました。これまでのやり方では時間を捻出できなかった層が受講できるようになったのも、大きな変化ですね。
――マネジメント層やエースクラスの方が新しいテクノロジーを身につけることは、大きな意味があります。その点でも価値を感じていただけたのですね。
北出さん:そうですね。社内で勉強会は盛んに開かれているのですが、本来学んでほしい人たちに受講の機会を設けるのはなかなか難しい部分がありました。強制ではなく、気楽に受講してもらう環境づくりは大きな課題でしたね。
森田さん:いつでもどこでも何人でも受講でき、図表や事例も豊富、AIに触ったことがない人も理解しやすい作りになっている。これも大きなポイントです。
大きな効果としては、取締役副社長に受講頂けたことです。データAI活用など新しいものを取り入れるにはトップの理解が重要ですから、こうした層の方が受講すると社内に「これはやらないと」という強力な推進力が生まれます。