「編集者のセンス」×「マーケティングの知識」が最強コンテンツを生み出す!(集英社様)

2023-03-06

『SLAM DUNK』をはじめ『ONE PIECE』に『鬼滅の刃』といった国民的な大ヒット漫画、「MEN’S NON-NO」「BAILA」をはじめとした誰もが知るファッション雑誌など、多数のパワフルなコンテンツを抱える集英社。近年は紙メディアに加え、デジタル上での取り組みも重視しています。

そんな中2021年9月に、現場ごとに対応してきた取材誌のデジタルシフトを、部署を横断し会社としての軸を持ってリードするという役割を担う、デジタルソリューション部が新たに発足しました。「ウェブマーケティングの知識レベルをまず統一しよう」とグロースXを導入した結果、マーケティング知識の習得だけではなく、「ヒット作はセンスだけで作られるわけではない」という新たな気づきがあったと言います。デジタルソリューション部・部長代理の西河淳さんに、変化の兆しをお聞きしました。

プロフィール

西河 淳(にしかわ あつし)
株式会社集英社 デジタルソリューション部・部長代理。
1989年入社、雑誌「MEN’S NON-NO」「UOMO」等を経て、2015年より雑誌デジタル編集室室長。様々なウェブメディアの運営に関わる。2021年より新設のデジタルソリューション部に異動し、女性ファッション誌ブランドのウェブメディアを中心に横断的にデジタルマーケティングやプラットフォーム開発を手がける。

クライアントやベンダーと対等に議論できるように、全員のマーケティング知識を底上げしたかった

―― マーケティング研修の導入理由をお聞かせください。

デジタルマーケティングの基本を学び直し、全員の知識を底上げしたいと思い、総勢100名超が受講しました。私が所属するデジタルソリューション部のメンバーや、女性ファッション誌を中心とした雑誌のデジタルメディアに関わる社員・スタッフたちです。

デジタルソリューション部は2021年に新設された部署です。各編集部が独自に考えて実行してきた、ウェブメディアの運営や解析、広告売上をどう成長させていくのかを、セクションを横断して戦略的に支援することをミッションとしています。

支援するためには、一人ひとりにマーケティングの基礎知識があることは当然だと思い、まずはインプットだと考えました。また、広告でお取引のあるクライアントのDX化は急速に発展しており、クライアントの皆さんと対等に議論をし、想像を上回るより成果の出るご提案をするためには、必要不可欠の知識だとも思いました。

何より編集者は、アンケートデータや広告の売上データのチェックはするものの、ユーザーのダイレクトな反応を数字で見ることに弱かったと感じています。ちなみに、受講者100名の内訳は、デジタルソリューション部だけではなく、各編集部からも参加希望者を募りました。

―― 紙だけでなくウェブ媒体も増えて、これまでとは全く違う領域に対応しなければいけなくなったわけですね。具体的にどんな課題があったのでしょうか?

紙媒体だけでいうと、正確な販売データが出るまで時間を要します。ですから、手を打てるのはしばらく経ってからという時間感覚があります。紙からデジタルに移行している中で、瞬時に上がってくるデータに基づいた施策を考える…というスピード感にズレがありました。

―― そうした背景にあって、なぜ「グロースX マーケティング」を選ばれたのですか?

アプリを使って、それぞれの隙間時間に学習できることが魅力でした。また、利用前ではありましたが、UI/UXも確認させて頂き、良さそうだと思いました。

集合形研修は厳しいですし、動画形式のeラーニングはやらない人がきっと出てくる。でも、このシステムであれば自分は続けられそうだと思いましたし、そうであれば皆もできるのではないかと直感的に思いました。

学習の進捗ランキングが出たりなど、受講者同士を競争させる要素もあって、それも良いと思いました。私の場合は、通勤に1時間かかるので、通勤時間中に集中して取り組めました。

―― 西河さんも受講者の一人だったそうですが、実際に受講してよかった点は何でしょうか?

マーケティング用語や最新のデジタル領域の単語をきちんと理解できていないところもあったので、クライアントさんやベンダーさんと話す際の共通言語ができて、助かりました。

それから、私を含めて各編集長や部長といった各編集メディアの舵取りをしていく立場の人間に、ユーザーを第一に考えて、どのデータをどんな風に読み解いてどんな施策を考えるのか。スピード感を持って事業を考える思考回路をインプットできたことは、非常に大きい価値だったと思います。

受講者が受講継続する鍵は、現場の上長を巻き込み本気にさせることから

―― 100名超が受講されたとのこと。受講者支援という点で工夫されたことはありますか?

管理責任者として、参加者全員の受講モチベーションを維持することが難しかったと感じています。例えば「網羅的というよりはSNSに特化した内容の部分を深めたかった」とか「ECは業務外なのでECのパートが辛かった」といった声がありました。業務に直結する場合は自発的に取り組めるけれど、そうでない場合に打ち込めなくなる場合もあったようです。

仕事が忙しい中なので、そういうケースはある程度仕方がないことでもあります。ただ、「ここまできちんと学ばなければ共通言語はできないよ」や「ここまで学べたら、クライアントの方々ともっと建設的な話ができるよ」といった風に、折に触れて声をかけてきました。

コミュニケーションはメールやチャットがメインですが、私から全員にという方法は、関係性を考えるとやはり響きにくい。なので、それぞれの部門の上長クラスとタッグを組んで、彼ら・彼女らから声をかけてもらいました。

上長がコミットメントしていることで、現場のメンバーたちからも「全員で共通の目標に向かっている感覚が持てた」という声があり、現場の上長をしっかり巻き込めたことは、受講者を支援する上で重要だったと思います。

―― 受講者の皆さんの変化で印象的なものがあれば教えてください。

知識の底上げはもちろん、他にも期待できそうなことが見えてきました。これまで、成果の出せる人のスキルをどう学び、さらにどのようにスキルを上げていくのかという学びは、体系化されていませんでした。なので、成果を出せる人はセンスのいい人と言われてきました。

ただ、マーケティングやデジタルの知識を得ることで、数字の裏付けがある上で自分なりのヒットの法則をつかむ。トライアンドエラーを繰り返しながら結果を出すという、新しい成果の出し方ができるようになるのではと考えています。

弊社はユーザー目線でコンテンツを作ることに長けたスタッフが多く、ドンとヒットさせることは比較的得意な会社です。

さらにコンテンツ作りだけではなく、今あるコンテンツのファンとの関係を、いかに長くつなげていくのかも大事だと考えるようになりました。面白いものを作ろうという気持ちだけではなく、データに基づいて策を考えることの必要性にも、改めて気付かされたようです。

素晴らしいコンテンツを抱えているだけに、ユーザーにどのように届けるのか、またユーザーの皆さんからフィードバックを受けてどう改善していくのか、というサイクルのスピードを、グロースXの学びをもとに、これから加速度的に上げていけると思います。

(インタビューご協力:株式会社集英社 様)

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