―― 末武さんは現在、「マーケティングチーム」に所属されていますね。これまでのキャリアにおける、マーケティングとの関わり方について教えてください。
名刺に「事業推進部/マーケティングチーム」とありますが、当社にマーケティングに携わるチームができたのは約1年半前のことです。それまでは、各事業が運営するサービスサイトへの集客、特にSEO施策を行うのみで、「マーケティング担当」と言えるような人もいませんでした。
かくいう私も、マーケティングについては何も知らないまま、新卒で47ホールディングスに入社したんです。SEO以外は、社内にマーケティングの知識・ノウハウがほとんどなかったので、何をやるにもまずは「調べる」ことから始めなければいけませんでした。
何をどうすればいいか、調べないとわからない。調べたはいいけれど、それが正しいのかを判断できない。探り探りで施策を打つしかありませんでした。非効率ですし、常に「本当にこれでいいんだろうか…?」と自信がなく、すっきりしませんでしたね。
―― 「グロースX マーケティング」での学習を経て、どんな変化がありましたか?
「マーケティングの基礎を知れた」と自信を持てるようになりました。
マーケターとして仕事をする上で「何がわかればいいのか」「何ができればいいのか」という全体像が把握でき、自社ができていること/できていないこと、私がわかっていること/わかっていないことを具体的に理解できるようになったんです。自社や自分の“現在地”が見えたことで、「何をすればいいかわからない」という漠然とした不安は大きく低減しました。
加えて、自社の現状と課題を分析できるようになったことで、「どう改善していくか?」という前向き・建設的な思考ができるようになったことも大きいです。
いくつか具体例を挙げてみると…。
まず、「リピート」への意識が変わりました。以前から、お客さまに利用し続けていただくことが大切なのは感覚的にはわかっていましたが、階段図のつくり方やF2転換率の算出方法を学び、現状を数字で把握して、当社事業のリピート率に課題があることが明確になりました。これから具体的な改善策に着手していくところです。
また、カスタマージャーニーマップを知ったことで、マーケティング施策の企画検討プロセスも変わりました。これまでは、その都度必要と思われる施策を五月雨式に実施していたのですが、お客さまと出会ってから長期的な関係性を築いていく一連の流れの中でどのようなアプローチが必要なのかを時系列で考え、優先順位もつけられるようになりましたね。
さらに、UI/UXについて学習したタイミングでは、各事業が運営するサービスサイトをユーザー目線であらためて見直すことができました。ユーザー目線はもちろん意識していたつもりでしたが、あまりに見慣れ、見落としてしまっている部分が多々あることに気づかされ、反省しました…。各事業からもらった意見を、今後のサイト改修計画に盛り込んでいこうと思っています。
―― 末武さんがそんなふうに変わることができた要因は何でしょうか?
「何がわかればいいのか」「何ができればいいのか」を認識できたとしても、そこから一足飛びに「自社の現状と課題を把握」できるかというと、なかなかそうもいきません。アプリでインプットしたことをアウトプットする、つまり「学習と実践」のサイクルを繰り返し行ったことが、とても効果的だったのではないかと思います。
当社では毎月、前半20日間をアプリでのインプットに、残りの10日間をアウトプットに充てるというサイクルで学習を進めていました。
執行役員の鈴木が、その月に学習したことの中から重要な部分を抽出して「ワーク」として提示してくれたので、振り返りはとてもしやすかったです。例えば、「カスタマージャーニーマップを作成して、現状できていないけれどすぐにやるべき施策を洗い出そう」とか、「会社が掲げているKGI・KPIを土台として、各個人の業務におけるKGI・KPIを整理し、発表し合おう」といった具合です。アプリでインプットしたことを、アウトプットにつなげるための補助線を引いてくれたという感覚ですね。
インプットした内容をすべて覚えておこうと思っても難しいですが、アウトプットを通じて実際に活用した考え方や手法はきちんと覚えています。学んだことを実務に活かせるよう“血肉”にするにはインプットだけでは足りず、アウトプットがいかに重要かが身をもってわかりました。
―― 今後、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
特に優先的に取り組みたいのは、リピート獲得施策の精度を上げていくことです。すでにさまざまな施策を実施していますが、それが最適なやり方かどうかを見極め、必要に応じてやり方を変えて、どんどんクオリティを高めていきたいです。当社ビジネスの着実な成長に不可欠なリピート獲得を、マーケティングチームがしっかり担っていけるようになりたいです。
また、部門や事業の垣根を超えて、これまでに経験のない施策や、より大きな成果を期待できる施策にもチャレンジしていけたらと考えています。
というのも、「グロースX マーケティング」での学習を通じて、異なる部門でマーケティング関連の業務に携わるメンバーが同じ言葉・同じレベルで会話できるようになりましたし、マーケティングコンサルティングや広告運用を委託しているパートナーとの会話レベルも上がってきた感覚があって。マーケティングのパフォーマンスを向上していくための組織基盤が少しずつ整ってきていると感じています。
「マーケティングの基礎を知れた」という自信を大切にしながら、社内外の仲間とともにチャレンジを続けていきたいです!
◆「グロースX マーケティング」のよかったポイント
1. マーケターとして「何がわかっていればいいのか?」がわかる
グロースXのアプリは、学ぶべき・身につけるべき基本事項が体系的かつコンパクトにまとめられていて、マーケターとして仕事をしていく上で「何がわかればいいのか?」が明確になるのがよかったですね。
2. ほかの受講メンバーの進捗状況が、継続のモチベーションに
当社は、執行役員の鈴木と取締役の佐々木も一緒に「グロースX マーケティング」の学習に取り組んでいるのですが、2人とも忙しいはずなのに進めるのが早くて(笑)。いつも2人の学習進捗を見て焦っています。
◆学習を成功させるためのコツ
1. 学習継続には、自社なり・自分なりの“取捨選択”が効果的
直近の業務に必要ないテーマは思い切って読み飛ばしたり、逆に重要なテーマは受講メンバー同士で議論・ワークショップをして理解を深めたり。すべての単元・チャプターに同じだけの時間をかけるのではなく、自社なり・自分なりの“選択と集中”が、学習の継続につながったと思います。
2. 学習の意義・意味を自分なりに自覚することが、モチベーションにつながる
SEOなどの集客やサービスサイト運営は各事業に担当者がいますが、当社のマーケティング全体を見る立場にいるのは、今回の受講メンバーの一人でもある執行役員の鈴木と私の2人だけです。「私がマーケティングを身につけなければ、ほかに誰がやるの?」という使命感が、そのまま学習へのモチベーションにつながっていたかもしれません。
(インタビューご協力:47ホールディングス株式会社 様)
同社執行役員の鈴木様に、メンバー一丸となって学習を継続するコツや学習を通じて得られた成果についてお伺いした導入事例インタビューもぜひお読みください。