これは、西アフリカで6年間の事業運営を経て弊社にジョインした、サーファー執行役員の山田(エヴァ好き)の入社ストーリーである。
第一章:履歴書、襲来
「なんだコイツは…!!」
国際郵便で届いた履歴書を見た弊社CEOの津下本は、全身に電流が走った。
「山田一雅」
西アフリカのセネガルで単身起業し、6年間の事業運営を行っている。
コンテンツマーケティングと営業の知識が豊富。
なにより猛烈なパワーを感じる、黒船的履歴書。
顔も黒そう。
これは、西アフリカで6年間の事業運営を経て弊社にジョインした、サーファー執行役員の山田(エヴァ好き)の入社ストーリーである。
「なんだコイツは…!!」
国際郵便で届いた履歴書を見た弊社CEOの津下本は、全身に電流が走った。
「山田一雅」
西アフリカのセネガルで単身起業し、6年間の事業運営を行っている。
コンテンツマーケティングと営業の知識が豊富。
なにより猛烈なパワーを感じる、黒船的履歴書。
顔も黒そう。
“よろしければ、アフリカの地でお話ししましょう。”
履歴書の備考欄に記された挑戦的な一文。
「アフリカに来い、だと…!?しかも西アフリカに…」
世界一周旅行者ですら避けて通る事も多い西アフリカ。津下本も、さすがに一瞬怯んだ。
それを察知した弊社CMOの西井。
「怖いなら俺が変わりに行こうか?セネガル行った事あるし」
と助け舟を出す。
ここで引き下がっては、旅好きの集まるグロース X(シンクログループ)の名がすたる。
歯を食いしばる津下本。
(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・)
「やります。僕が乗ります!(飛行機に)」
意を決した津下本。
「いや、俺も久々行きたいから行くw」
とワクワクする西井。
思い立ったら早いのがグロース X(※)の社風である。
2人はその足で空港へ向かうと、西アフリカの地へ飛び立った。
航空券は、西井が手配した。
(※2021年7月12日、株式会社コラーニングから株式会社Growth Xに社名変更しました)
「え、西井さん、ここって…」
津下本と西井は、なぜかセネガルの北に位置する砂漠の国、モーリタニアにいた。
知らない砂漠だ。津下本は状況が飲み込めずに困惑していた。
「砂漠を軽々越えられる位でなければ、ヤツになめられるだろ。俺は二回目だし慣れているから安心しろ」
そういうと西井は、おもむろにヒッチハイクを始めるのだった。
呆然とその様子を眺める津下本だったが、
「社員旅行のモンゴル旅を思い出せ!!」
という西井からの檄(げき)を聞くと、不思議なもので、なんでもできる勇気が湧いてきたのだった。
3時間後に一台の車を捕まえた2人は、セネガル国境を目指して旅立つのであった。
様子が変である。
いつもなら聞こえるはずの羊たちの鳴き声がしない。なぜか沈黙している。
いや、そうではなかった。
窓の外の土色の空。風があまりに強すぎて、音が聞こえなかったのだ。
「さて。今年もハルマッタン(※)の季節がやってきたか」
(※ハルマッタン:西アフリカで吹く貿易風。きわめて乾燥しており、大量の砂塵を含んでおり、ひとたび吹けば空を砂色に変える)
山田はそうひとりごち、家中の窓を閉めて回っていた。
ふと、風の中に、かすかに醤油の匂いを感じた気がした。
「モーリタニアとセネガルの国境は、船で渡るんだ」
現地ガイドさながらに詳しい西井のおかげで、津下本は難なくセネガルに入国した。
砂漠を越える道中で、肌は黒くなり、ヒゲも伸び、鼻毛も伸びた。スギちゃんの3倍はワイルドである。
腹ごしらえに地元のレストランに入ると、セネガルのテレビ番組にアジア人が映っていた。
よく見ると、なんとあの山田だった。フランス語でマシンガントークをしている。
「え、なんでテレビ出てんの!?」
と津下本が不思議がって眺めていると、5分ほどで彼の曲のミュージックビデオが流れ始めた。
山田、どうやら”ラッパー”として出演しているらしい。謎すぎる。
砂漠越えで予想以上に時間がかかったため、2人はセネガルでは公共交通機関を使い、首都ダカールに辿り着いた。
2人を運んだ車の荷台には、羊が乗っていた。
履歴書記載の住所を頼りに山田の居場所を探す2人だったが、作業は難航していた。
セネガルには日本ほど細かい住所が無いからだ。Googleマップを使っても、正確な場所は分からない。
「近くには来ているはずなんだが…」
西井がそう呟いていると、子ども達がコッチを向いて何やら叫んでいる。
セネガルはフランス語とウォロフ語の国だし、何を話しているかは分からない。
そう思っていたが、耳に届いたのは聞き慣れた言葉だった。
「YAMAHA!YAMAHA!」
「ヤマダ!ヤマダ!」
そう、日本の代表的メーカーのYAMAHAと、代表的苗字の山田である。
「YAMAHAってあのバイクのヤマハか?」
「ヤマダ…?もしかしてヤマダを知ってるのか?」
日本語でそう呟いた津下本の言葉を理解したように、子ども達が一軒の家を指差した。
近寄ってみると、その玄関には「シェ山田(フランス語で「山田の家」の意)」と書かれた張り紙がしてあったのである。
「ちゃらららららーん、ちゃららららー。」
コンビニ入店音のような、自宅のチャイムが鳴った。
「誰だろう…まさか、ね」
郵便の配達記録によれば、履歴書が日本に到着してから1日半しか経っていない。
常識的に考えれば、来るとしても早すぎる。
「Oui, qui est là ?(はい、どなたですか?)」
反応が無い。
また近所の子どものいたずらか。
いつも一応フランス語の後に日本語でも聞くようにしているので、尋ねてみる。
「はい、どなたですか?」
「こんにちは。先日履歴書をご送付いただいたグロース Xの津下本と申します」
「…なっ!?」
慌ててドアを開けると、そこにはヒゲを蓄えた砂まみれの男が2人立っていた。
「…その砂…どうしたんですか」
「いやあ、ちょっと久々に砂漠を越えたくなりまして」
そうにこやかに答える坊主の男性。この人はたしかグロース XのCMOの西井さんだ。
以前著書(マーケティング本と旅本)を読んだ事があり、今回グロース Xに興味を持ったきっかけとなった人だ。
webで見たプロフィール写真は、白い服で輝いて見えた。
だが、いま目の前にいる彼は、茶色い汗を流していた。
「よろしければ、シャワーをどうぞ」
「いや、おかまいなく」
そう笑顔で答える2人。
いや、頼む。部屋が汚れるから入ってほしい。
「風呂は命の洗濯ですから。さあさあ」
半ば強引に2人をシャワー室へと案内し、一息ついた。
(これは予想以上のクセ者達だ・・・)
「いやーおかげさまでサッパリしました」
タオルで髭を拭きながら、津下本は満足そうにそう呟いた。
鎌倉インターナショナルFCでCDO(チーフデジタルオフィサー)を務める西井は、気付いたら外で子どもとサッカーをしている。
2人の気取らない振る舞いが心地よかった。
きっと社風もオープンで風通しが良いのだろう。
そんな事を考えていると、西井が外から戻ってきた。
「いやあ、子ども達サッカー上手いですね。こんな砂利道で毎日ボール蹴ってれば、そりゃあボールコントロールが巧みな選手が出るわけだ」
穏やかな語り口の中で、雰囲気が変わるのを感じた。
面接がはじまった。
「さて。まずは山田さんにこの動画を見て欲しくて」
津下本はそう言うと、おもむろにYouTubeを開いた。
「えっ…!?」
映し出された光景に、思わず声が出た。
馬に乗っている。
そう、西井と津下本が馬に乗って、川を渡っているのだ。
しかも流れが強く、若干流されている。
「何ですか、これは」
思わずそう尋ねると、津下本は不敵な笑みを浮かべながらこう言った。
「社員旅行ですよ」
話を聞いてみると、モンゴルに社員旅行へ行った時の映像らしい。
面接開始早々、こんな面白くてウズウズする映像を見せるなんて、どういうつもりだ。
誇らしげな表情を浮かべる津下本と楽しそうな西井を前に、僕は困惑した。
「山田さんめちゃくちゃ面白いし、ぜひウチに来てほしい」
いや、めちゃくちゃ面白いのはその社員旅行だろ。
心の中でツッコみを入れながら、次の言葉を待つ。
「君には、君にしかできない、君ならできることがあるはずだ」
「山田さんのラップCM、テレビで流しましょう」
そういえばGrowth Xが、ガイアの夜明けでテレビCMを流していたのを観た事がある。
ラップCMの提案には心が躍ったが、表情には出さず平静を装った。
「週7日、サーフィンしたいので、会社行かなくても良いですか」
そう尋ねる僕の言葉を聞いて、西井が吹き出した。
「そんなのもちろんOKですよ。勤務もリモートで構いません」
何を聞くんだと言わんばかりに、二つ返事で快諾された。
これならどこでも働けそうだ。
身構えていたにもかかわらず、会社やサービスについての說明はされなかった。
話したのは、互いの価値観。
そして、それが合っていた。
取締役として上場経験のある津下本さん。
複数社でマーケティングの最高責任者を務め、著書も多数ある西井さん。
そうした経歴の前に、自由な精神を持った旅人である2人。
面白い。
気付いたら僕は、手を差し出していた。
(完)
「…え、これマジで実話なの!?笑」
「もしかして山田さんセネガルからリモート勤務してるの!?笑」
そう疑問に思い興味を持ったそこのあなたは、弊社に向いています。
答えはオンライン面談で、津下本に直接聞いてみてください。
*グロース X代表 津下本とのオンライン面談のご予約はこちら
山田一雅 営業担当 執行役員
法政大学経営学部卒業。海外での企業経営を経験した営業マニア。モットーは「営業は技術職」。新卒で人材系ベンチャー企業へ入社し、1日300件のテレアポを行う。その後米国系webメディア企業へ入社し、新規事業の立ち上げ、新規開拓営業部門の立ち上げ、営業ノウハウの体系化などを行い、社内最年少役職者として事業成長を牽引。その後海外へ移住し、法人を設立。6年間の事業運営を経て、コロナに伴う日本帰国を契機に弊社にジョイン。営業の責任者として、社会貢献性の高い「コラーニング」アプリのサービスを世に広めるべく日々奮闘中。
※この物語にはフィクションも多数入っております
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