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【後編】事業領域を拡大中のデジタルマーケティング支援会社が、12カ月間のマーケティング学習で得た成果とは

作成者: 管理者|2022.12.6

 

株式会社パルコデジタルマーケティング様 導入事例インタビュー

【前編】メンバー一人ひとりの持ち味を活かすには、組織全体のスキルの底上げが不可欠

【後編】事業領域を拡大中のデジタルマーケティング支援会社が、12カ月間のマーケティング学習で得た成果とは ☆この記事

知識・スキルの底上げ・平準化のため、グロースX マーケティングを導入

―― 「グロースX マーケティング」導入のきっかけについて教えてください。

市川さん:当社の経営層から「こういうのがあるんだけどやってみないか」と紹介されたのがきっかけでした。調べてみると、我々が抱えていた課題感にマッチするサービスだと思ったので、じゃあやろうかと前向きに話が進んでいきました。

廣瀬さん:パルコデジタルマーケティングは、PARCOの販促部門発の社内ベンチャーとして2000年にスタートした企業です。PARCOのダイレクトメールやメールマガジンの配信業務から始まり、2019年に商業施設(SC)運営に必要な機能を備えたオリジナルCMSを開発したことをきっかけに、PARCO以外のSC・専門店にも取引先が広がりました。

「働き方を変えるデジタル」と「独自の魅力を高めるデジタル」の両面からSCのデジタル活用をお手伝いしており、日本全国にある約3200のSCのうち、400にのぼる施設に対してサービスを提供しています。

そんな当社は、これまで即戦力を中心とした中途採用のみでメンバーを増やしてきたため、一人ひとりの知識・スキルに大きな差がありました。社員研修はOJTがメインですが、OJTで実務は学べても、必要な知識・スキルが網羅できるわけではありません。何となくわかったつもりで実は曖昧だったり、我流になっていたりすることも多いと思います。

組織全体の知識・スキルを底上げ・平準化できるような研修の枠組みが当社にはなかったので、そこを担うツールとしてグロースXはぴったりだと思いました。

―― グロースXを導入するにあたって、魅力的に感じたポイントはどこですか。

市川さん:知識をインプットできる学習サービスは他にもたくさんあると思いますが、座学だけだと、しっかり聞いていたのか、記憶に残っているのか、身についているのか、ほとんど分かりません。

学習の進捗や問題・テストの理解度、受講者の考え・アイデアが可視化されるグロースXは、能動的な学びを促しやすい点がいいのではないかと思いました。

管理部 担当部長 市川さん

廣瀬さん:社内で共通言語を持つことができる点に魅力を感じました。また、毎日少しずつ進めることができるので、社員それぞれ仕事や生活のスタイルが異なる中で、各自がすきま時間を見つけて学習できるのもいいと思いました。

続けやすいので、学習習慣が身につく点も素晴らしいです。受講メンバーの学習をリードする立場として、私も12カ月にわたって学習しましたが、学習を修了した後、しばらく“グロースXロス”になったほどです(笑)。

―― インプットをアウトプットにつなげるために工夫されたことを教えてください。

廣瀬さん:月に一度、受講メンバー全員で実施する「共有会」を大切にしていました。

共有会では、グロースXが提供している学習支援ツールを活用しながら、その月の学習内容を振り返り、それをどのように次の業務に生かしたいかを各自で考え、発表を行いました。
発表は受講メンバーを2グループに分けて、隔月毎で交互に行う形式です。その後、発表内容についてどう思うか、具体的に業務にどう落とし込んでいくか、ディスカッションを行いました。

また、学習を開始して3カ月経ったタイミングで、学習を完了する12カ月後にどんな状態になっていたいか、そのためにどんなことを学び、どんなスキルを伸ばしたいかという目標設定を行いました。

その目標の達成度を共有する中間発表・最終発表の場は、インプットをどれだけアウトプットにつなげられたかを意識する良い機会になったのではないかと思います。

人事担当 廣瀬さん

―― 学習内容を活かした新しい提案で、見事受注につながった事例も

廣瀬さん:最も効果を感じたのは、やはり共通言語化ですね。SCや専門店のデジタル活用を支援する当社コンサルティング部門には、PARCOの案件を担当する「1部」と、それ以外の企業の案件を担当する「2部」という2つのチームがあります。

これまで、両チームの間にはあまり交流がなかったのですが、グロースX マーケティングを通じて同じ時期に同じ内容を学ぶことで、共通の言葉や認識をベースに会話・議論ができるようになり、交流が増えてきていると聞いています。

市川さん:確かに、学んだことや、自分の考え・アイデアを共有できる機会や仲間ができたのは、非常に良かったように思います。

廣瀬さん:あとは、学習習慣の定着ですね。1日10~15分といえども、12カ月間続けるのはなかなか大変なことです。それをやり切ったことで、「忙しい中でも、学び続けることができた」という自信につながったのではないでしょうか。私個人としても、それを実感しています。

市川さん:これまで当社は「学びの機会は提供するけれど、やるかどうか、またどれをやるかはお任せします」と、知識習得やスキルアップは各自の意欲に任せてきました。するとどうしても、やる人とやらない人の差が非常に大きくなってしまう。グロースXは、スマホアプリで、またコンパクトにまとまったコンテンツで学ぶことができるので、学習習慣を身につけるきっかけづくりに適していたと思います。

廣瀬さん:現場では、グロースXでの学びをさっそく実務で活かしている例もあります。私たちの顧客の顧客、つまりエンドユーザーの「カスタマージャーニーマップ」を提案書に盛り込み、提案内容に説得力を持たせることができたという話を聞きました。

ほかにも、LINEで配信するメッセージのA/Bテストや、GA(Googleアナリティクス)のレポートの作成・活用など、クライアントへの提案にそのまま使えるような内容がたくさんあったようです。グロースXでの学習を活かして、クライアント向けにカスタマイズしたGA解析レポートを提案したところ、受注につながったという嬉しい報告もありました。

当社は近年、住宅業界や教育機関など、SC・専門店以外にもどんどんビジネス領域を広げています。こうした状況にあって、たとえ今の業務に直接関係がなかったとしても、中長期的な視点で見れば、自社に「関係がない」「役に立たない」内容は一つもなかったと思います。

市川さん:そうですね。あとは、毎月共有会をやるようになって、どのメンバーも会議のファシリテーションが上手くなりましたね。これも、デジタルマーケティングのコンサルタントには必要な能力ですから、嬉しい成果だと感じています。

 

生き生きとした社会をつくる一翼を担うべく、ますます人材育成に注力

―― 社員の育成、学習支援について、今後の展望をお聞かせください。

市川さん:マーケティング分野に限らず、学習の選択肢をもっと増やしていきたいと思っています。特に、変化のスピードが速いデジタルテクノロジーに関する知識・スキルについては、会社として手厚くフォローする体制を考えなければと思います。

デジタルマーケティング支援会社としてどんなことを学び、身につける必要があるのかは、私たち人事担当以上に、現場でお客さまと向き合っているコンサルティング部門のほうが敏感に察知できると思うので、メンバーの要望を最大限に汲み取りながら、学習支援体制を形にしていきたいですね。

―― 事業活動についても、今後の展望をお聞かせください。

市川さん:PARCOは2019年、J.フロントリテイリングのグループ傘下に入りました。これに伴い、これまで以上にESG(企業の長期的成長において重要な環境:E、社会:S、カバナンス:Gの3つの観点)やSDGs(持続可能な開発目標)への意識を強く持つことが求められています。

ビジネス成長ばかりを追いかけるのではなく、サステナビリティの視点を持った事業活動が求められており、社員一人ひとりが「自分たちの取り組みが、人や社会の幸せにどう貢献するのか」を考えながら仕事に臨むことがますます大切になってきています。

コロナ禍を経て、「ショッピングをすること」や「リアルな場を訪れること」は、人々にとってますます特別な体験になりつつあります。私たちの事業は、商業を元気にすること、人が集まる場を魅力的にすること、リアルな体験をより豊かなものにすることに貢献できる。

SC業界はもちろん、広く社会に価値を提供し続ける人材・組織になれるよう、今後も人材育成・組織づくりには力を入れていきたいと考えています。

 

(インタビューご協力:株式会社パルコデジタルマーケティング 様)

 

 

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【前編】メンバー一人ひとりの持ち味を活かすには、組織全体のスキルの底上げが不可欠